木彫り熊通信・八雲農民美術研究会。 | こけしを愛する日本茶インストラクター






  農民美術研究会。

  ・・なんて魅力的な研究会なんでしょう。






  いまあるならば、

  絶対に参加させていただきたい。







 
  こけしを愛する日本茶インストラクター
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  ※こちらは加藤貞夫さんの作品。









  八雲町農民美術研究会。

  

  資料によると、大正13年より農民の生活向上を目的に

  徳川農場では美術工芸品作成の講習会を開催していたようで




  農民の副業として、

  「農民美術工芸品」の研究と振興を図るため

  昭和3年に八雲農民美術研究会を設立した、とあります。








  なにかにつけて、

  徳川さん、やってくれます。









  その研究会の中で

  木彫り熊も作られいくわけですね。





  これまたすごいのが、

  木彫り熊を作成するにあたり、

  熊の姿態観察を目的に徳川農場庭園内に

  2頭の熊を飼っていたそうです。







  八雲町の農民はやりぬきます!

  

  

  飼っていた熊をみて

  彫っていたから



  八雲町の木彫り熊は鮭をくわえていないのでしょうか。

  なんだか歴史を感じてしまいます。










  ここで作成された木彫り熊たちは

  東京や名古屋、大阪あたりでも  

  販売されていたそうです。







  これも写真はないのですが、

  とってもかわいい木彫り熊がたくさん。




  つぶらなひとみで座っている熊

  バットを持った熊

  基本の這い熊

  熊の音楽隊







  これらは現在、

  八雲町郷土資料館内にある

  「八雲木彫り熊展示室」で見ることができます!








  よっぽどかわいいじゃないですかーーっ!

  って言うことまちがいなしです。




  是非行ってみてください!

  http://www.minami-hokkaido.jp/blog/12/1812







  しかし、昭和16年太平洋戦争の影響をうけ

  昭和18年に解散を迎えてしまいます。




  戦争に芸術は勝てないのか。

  これもかなしい歴史のひとつです。







  研究会解散後も

  茂木多喜治さんと、柴崎重行さんは

  木彫り熊制作を続けていったそうです。







  その柴崎さんの作風はとても特徴的で、

  すぐにその作品とわかるくらいです。





  工芸品といより、美術品といった

  オーラが出ていました。




  「一刀彫り」が彼の彫り技術で

  なんといっていいか、

  一見「未完成」に見えるような素朴な彫り姿。






  とても大胆なカット。

  これも展示室で見ることができます。








  その柴崎さんの作品、

  実際の作品の写真はないのですが





  八雲町の街中に

  柴崎さんの木彫り熊をモチーフにした

  オブジェがいくつかあります。









  これ、柴崎木彫り熊の特徴を

  知っていて見ると、妙に感動します。




  ひとつはこれ、


  
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  これ、ちゃんと意味のあるカタチだったんです。


  このカクカクっとしたカタチが

  柴崎さんの木彫り熊の特徴です。









  もうひとつは、これ


  
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  これも熊のカタチです。

  パチンコ屋さんの前にあります。




  わかってきました?

  カクカクっとしています。










  ・・・あれ、盛り上がってるの

  わたしだけ?









  八雲町へいったなら

  このオブジェ、探してみてくださいね!